私鉄最長路線、東武伊勢崎線で車窓を楽しむ。

私鉄最長路線は、東武伊勢崎線

伊勢崎線は東武鉄道として最初に開業した北千住〜久喜間を含む創業路線で、東上線とともに東武鉄道の中核を成す路線の一つ。東京の下町文化の中心地・浅草から、埼玉県を経て、群馬県の伊勢崎まで、JR以外の私鉄では日本最長となる114.5qの路線を有しています。その間、国際観光地や住宅地、田園地区、史跡スポットなど、多彩な車窓で乗客を退屈させません。浅草を出発した伊勢崎線はすぐに隅田川の鉄橋を渡り、曳舟で半蔵門線方面の路線と合流し、向島付近では幾度かのカーブを描きながら、荒川のそばを通り、北千住へと向かいます。この間は隅田川と荒川に挟まれ、都会にいながらのどかなムードが味わえます。北千住で乗客が一気に増えた列車は日本最長の複々線区間を走り抜けます。荒川を渡り、足立区郊外を抜けると埼玉県へ。日光街道に沿って北へと進む伊勢崎線は、かつての宿場町である草加、越谷、春日部の3都市を経由します。このあたりは東京のベットタウンとして発展した地域です。

春日部駅を過ぎると住宅地の中に田園地帯も視野に広がり始め、開放感のある景色が楽しめることでしょう。群馬県館林市に入った伊勢崎線は、いったん栃木県を通過したあと、再び群馬県に戻り太田市に入ります。群馬、栃木の両毛地区は地味な印象を受けますが、足利氏や新田氏ゆかりの地である足利市や太田市などを中心に、史跡も多く残されている地域です。太田駅を出ると一段とローカル色が強くなります。ここまでくればまもなく終点伊勢崎駅です。東武伊勢崎線の長い旅もようやく終わりを迎えます。そんな東武伊勢崎線が2011年7月13日に全線開通100周年を迎えました。当日は足利市駅で100周年記念ヘッドマーク贈呈式が行われ、記念乗車券も発売されました。ヘッドマークのデザインは伊勢崎線のラインカラーの縁取りの中に、東京スカイツリーと沿線の風景として赤城山、渡良瀬川が表現されたものでした。次の時代、その移り変わりを、伊勢崎線はどのような車窓で楽しませてくれるのでしょうか。

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